1 7月

現代女性の働き方

現代において、女性が働いている割合は5割から6割とも言われている。不景気の影響などもあり、共働き世帯が増えているのが現状である。女性の社会進出が増え管理職に就くことも今は珍しくない。だが、実際問題、働き方については課題も沢山ある。日本の社会は男女平等と高らかに謳っているが、まだまだ男女間には格差があるようにも思う。

例えば賃金の格差だ。あるデータによると、2012年における会社員の平均年収は408万円。しかし、この数字は男女を合わせて算出したもので、実際の男女別で見てみると、男性が502万円、女性が268万円と実に234万円の大きな差が存在した。次に思い浮かぶのが、結婚・出産だ。一昔前までは、結婚というと寿退社という言葉があったように、女性が結婚を機に仕事を辞める時代も確かにあった。現代でも、結婚や出産を期に仕事を辞めるという考え方もあるが、働き方を変えたり勤務時間を短縮したりと、何らかの方法で引続き働いている方もいる。いずれにしろ、結婚・出産前後や子供が小さい時には、何かと問題も山積みだ。例えば、子供が急に熱を出して保育園から呼出しがあったり、家庭の事情で早退しないといけない状況もあるだろう。

こうした状況を受け、企業側も結婚や出産前後でも働きやすいように積極的な取組みを進めている。例えば、時間短縮勤務、残業時間の見直し、在宅勤務制度を設けるなど、内容は様々だが育児支援をするなどの制度が導入されている企業もある。このような良い制度を活用するためにも、会社や同僚の理解、気兼ねなく利用できるような雰囲気作りも大事にしたいものだ。また、働く側も家庭の事情とはいえ、会社や同僚の方に迷惑が掛からないよう何らかの対処を考える等の努力はしたいものである。